高速造形を可能にするデポジションタイプ(DED)を採用した装置の見学にいってきました。
目次
今回の目的
加工時間と素材量を低減させたい企業様や素材調達時間の短縮をはかりたい企業様、CAMによる複雑造形の実現・部分造形の補修に問題を抱えている企業様が多く、その解決策を求めて、工場のことは信頼できるスタッフに任せて、静岡へ出張(2019年4月)にいってきました。
お客様が抱える問題
改めて、お客様が抱える問題は、大きく分けて3つあると思います。
1.CAM3DCADでデータ作るのが大の苦手
2.納期を短縮してほしい
3.品質に見合った価格設定にしてほしい
以上のような意見を今まで数十年いただいてきました。
理想の解決策
もし可能であれば、先ほど挙げた問題は数年後にはすべて解決したい、そう思います。
その解決策を探すべく、静岡までやってきました。
大型金属3D積層造形装置・・・
価格数億円・・・
この機会をお客様、もしくは村田木型製作所が投資して導入すれば、お客様の3つ悩みは即日解決できる。
品質は申し分なく、積層造形・熱処理・機械加工の3つの技術が優れた強度を実現していました。
そう思いながら、数億円という価格ハードルの高さに敗北し悔しさを滲ませて帰ってきました。
現状
正直、現実はそんなに甘くなく、今回の見学後に大型金属3D積層造形装置の導入は見送りました。
今回の見学後、お取引先様へ共有したいと感じた点
私たちにはまだまだ高速高品質の両立に課題を感じました。
価格の低価格化を実現するにも課題を感じました。
そこで、共同出資(コラボレーション)をするなどして、億単位の投資を折半するのはどうかとアイディアレベルでは感じてきました。
鋳物企業様に装置を導入→データづくりは村田木型が実施。
その理由
鋳物企業様の考えを想像してみた結果、3つのデメリットとメリットを思いつきました。
デメリット1.
データづくりは代の苦手であり、覚えるのにも時間がかかる。
ただし、村田木型がデータをつくれば覚えなくて良いし時間もかからないため即導入したいはず。
デメリット2.
装置導入資金に数億円は、回収するのにも時間がかかります。
ただし、折半であれば回収期間が短縮する。
デメリット3.
数億円投資するよりも他の投資に回したほうが短期的にメリットがあるのでは?
ただし、上記1と2が実現できれば他に投資するよりも装置を業務提携してコラボレーションするほうが計り知れないメリットがお互いにあるかもしれません。
その結果として、両社のお客様にとっても3つ以上のメリットがあると感じる。
メリット1.納期短縮
メリット2.品質に見合った価格設定
メリット3.何よりも新しい技術がもたらす感動
今回は、ここまでにします。